いい写真
木村伊兵衛の写真集をみてる。
いい写真とかよくわからないけど、木村伊兵衛が撮った写真はなんかいい。観ていたくなる。
川合玉堂を撮った写真群が特にいいと思った。
東京都写真美術館にあるんだね。
子供が被写体の写真は土門拳の撮った写真のほうが好きだな。土門拳の写真、じぃーーーーっと対象を見てる感じがする。
写真家の作品をまとめたものって、カーシュのものしか持ってない。ユーサフ・カーシュの撮った写真も、「なんか良い」としかわからないけどなんか良い。構図?何が良いんだろう?
最近わたしが撮った写真で良かったのは、tさんとyくんがぴったりくっついて二人でラーメンを食べている写真。生活感と、大きさのちがう二人のシンクロしてる動きと、yくんのラーメンでいっぱいに膨らんだほっぺがとてもいい。
ラーメンどんぶりの前にはトミカのショベルカーとダンプカーとアスタコが乱雑に並んでいて、ラーメンが出来上がるまでそれで遊んでいたことが想像できる。いい写真だと思う。
そういえばジャニーズショップに行ったときは、顔の写りのほか、「想像が膨らむ写真かどうか」で買うかどうかを決めてたかもー。
好きなタレントたくさんいたからきりがなくて、そんな基準を定めてたかな。
木村伊兵衛と土門拳を比較した本も読んだ。撮影タイミングのもつ偶然性を否定したのが土門拳、肯定したのが木村伊兵衛。
土門拳は絵画をやりたかったけど才能に限界を感じて写真にいった人で、木村伊兵衛はおもちゃみたいなカメラを撮ったら風景がそのまま写ったという驚きと喜びからカメラを始めた人で〜、というようなことが書いてあった。
絵画を描くように写真を撮るものだと思ってたから、その絵画性から逸脱することを目指すって姿勢は意外だった。