山口周「天職は寝て待て」
月が綺麗だったのでYくんを抱っこしてベランダに出た。
「お月様濡れてないね」というので詳しく話を聞いたら、お月様が落ちる先は公園の砂場だから、泥だらけになっちゃう。それを水道で流してるから濡れちゃう、とのことでした。
ソファに置いといた山口周さんの「天職は寝て待て」をみて、Tさんが「これ面白かったよ」と言ったので期待して読んだ。
転職は為すべきか為さざるべきか、職選びでの基準など、書いてあることがよくある転職推進本とは違っていてとても面白かった。
好きなこととやりたいことのマッチングとよく言われるけれど、好きなことと憧れは混同されやすい。やりたいことできることを仕事にするとしても、何ができるかは結局やってみないとわからない。譲れない軸を探るといっても、自我というものは柔軟で脆弱なためある程度融通が利いてしまう。
そこでどうするか、という問題点の解決方法も納得できるものだったのが良かった。
キャリアアンカー診断を受けてみる、その職の関連分野の本を読んでみる、よい偶然を利用する等。
読書の仕方も種類があって、初心者向けの本からより深く勉強したい領域の専門分野を学ぶメトミニー的読書と、理論書から実践書へ移行して読むメタファー的読書のふたつ。メタファー的読書は興味を維持しやすく定着効率がよいのと、展開元と展開先の本が構造関係を形成するので理解が深くなる。
山口周さんが、読んだ本の面白いところはめんどくさいけど必ずエバーノートに書き写す。本を読むというのは投資なので、そうしないと費用対効果が感覚的に百分の一程度になってしまうと書いていて身につまされた。わたしもほぼ毎日本を読んでるけど読み捨てだから、「そういえばどっかに書いてあったかも〜」くらいの定着率。反省した!読書メモこの本から始める!!と勢い込んで読み返したらどこも面白いので書き写す量がその。ちょっと。あはは。
Tさんに読後感想を伝えて、この人の本「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」も面白かったよね〜と話しかけると「俺は山口周さんのファンなんだ」とのこと。初めて知った。そういえば「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」もTさんがおすすめしてくれたから読んだんだった。
山口周さんのブックガイドを追いかけて読書することも多いし、新作は必ずチェックしてるみたいなので、山口周さんにおかれましては是非ゴミはゴミ箱に捨てるよう著していただきたいです。