41日め

2015年2月17日に生まれた長男の生後41日めからの記録

ドラウパディーは人の名前306日め

湯船に入ると縁に掴まって一人で立ってくれるから楽だわ、と思っていたのもつかの間、水面に口をつけたがるようになった。抱っこ必須なのはもちろん、水を飲んでむせて泣くYくんをなだめるステップが追加されてしまった。

夏前にはぶかぶかだった服を着せてみたらもうつんつるてんで、股のスナップボタンがしまらない。

面白い小説が読みたくて、篠田節子さんがおすすめしていた小説を読んでみている。「誕生日」と「ドラウパディー」。
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篠田:どんどん雑食に磨きがかかっているんですが、中南米インド中国あたりの翻訳もののなかに、「えっ」と思うくらい面白いものがいっぱいあるんですよ。去年だとメキシコの作家、カルロス・フエンテスの『誕生日』。なぜかうちに献本として送られてきたんです。読んでみたら1行目からもう、面白いんですよ。なんだか分からないところに語り手がいて、12世紀の異端の神学者の話が時間を超えて交錯する。時間と空間と、主体と客体が入れ替わりながら進行していって、最後に謎が解けるというか、人間の位置づけが分かるんです。異様に面白い話でした。翻訳もすごくいいんですよね。もっと多くの人に読まれるといいなあと思います。あとはインドの少数民族のことを書いた時に参考文献として読んだモハシェタ・デビの『ドラウパディー』。インドの女性作家が抑圧された少数民族のことを書いているんですけれど、可哀そうな目に合ってますよ、ということを語る小説ではないんです。国内での矛盾を鋭く糾弾しながら、そこに横たわっている大きな普遍的な人間のありようを描き出している。

「誕生日」はまだ途中だからか、視点も時間も舞台もどんどん切り替わって、謎でぐるぐる巻きにされてる感じ。いま何が起きてるのかわからないし、誰の感情なのかわからないし、さっきいたところとは別の空間なのかわからない。最後まで読んでみようとは思ってる。
「ドラウパディー」はベンガル語で書かれた小説を翻訳したものだから、会話や例えが全然ピンとこない。「あいつは俺が水タバコを10本吸う間に20本吸っちまうようなやつなんだ」とか。
「土曜日の手帖を読んだら、わたしは妻ではなく、女よ!と言い出すに決まってる」「妻が女になるとどうなるんだい?」「靴を履いて料理するんだろうさ」。土曜日の手帖は、そういうタイトルの雑誌なんだって。
篠田節子さんの書く小説面白いから、おすすめしてるものは読んでみようとしてる。素直に篠田節子さんの小説読もうかなー。
エッセイやノンフィクションのほうが面白く読めるけど、いまはなんか小説の気分。とかいってこれもいま読んでいる。

やりたいことは二度寝だけ

やりたいことは二度寝だけ

これはエッセイ。読みやすくて面白い。