新撰組を読み聞かせている94日め
Yくんは生まれついての甘えん坊で、入院しているときも病院のスタッフさんに「甘えん坊〜!」と言われていた。よく泣くけど、抱っこするとぴたっと泣きやむから。
それはいまでも変わらなくて、抱っこして歩けば大抵泣きやむ。それはいいんだけど、体力がどうも持たなくてねえ〜〜
疲れて座ると泣き始めるのでたいへん。
今週のお題「最近おもしろかった本」
最近新撰組の話が読みたくて色々借りている。
「おめぇはてっきり、」
声色を和らげて言った。
「永倉と一緒に抜けると思ったんだが。永倉を信頼しているのは京の頃からだったろう?」
「……。永倉のことはいいじゃねぇか。新撰組を抜けることが、俺には考えられなかっただけだ」
「一匹狼だとおもっていたが、どういう風の吹きまわしだ」
皮肉ではなく、歳三は心底驚いた表情をしたという。仕事は完璧にこなしてきたが斎藤は、新撰組をその精神の拠り所として見出している風には見えなかったからだろう。
歳三の言葉を聞いて、斎藤の顔が曇っていくのが、端で見ている市村にもはっきりわかった。
「あんたにはそう見えたのかもしれないが、そんなことでもなかったんだ」
低いかすれ声だった。
「近藤さんやら沖田やら、他の連中のこともそうだが、あんたはこれと決めた他人のことは信用するくせに、そいつらから自分が信用されているとは思えねぇんだな。完璧に采配を振るうことだけが相手を救うと思っている。采配なぞ間違っていても、自分の信用した奴がしたことなら、おれはどんな結果でも受け入れるが」
このシーンが読みたくて、でもどの新撰組を題材にした小説だったか忘れてしまったので、まず借りたのが浅田次郎の壬生義士伝だった。斎藤が、人間はみな歩く糞袋って言ってるやつ。
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/09
- メディア: 文庫
- 購入: 16人 クリック: 152回
- この商品を含むブログ (152件) を見る
- 作者: 木内昇
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
壬生義士伝、幕末の青嵐と読んでいったら懐かしくなったので風光るも借りている。
- 作者: 渡辺多恵子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/11
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 48回
- この商品を含むブログ (39件) を見る
- 作者: 中川李枝子,山脇百合子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1991/05/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る