41日め

2015年2月17日に生まれた長男の生後41日めからの記録

外道「To Be The外道」

豚肉とほうれん草、きのこと豆腐の味噌汁に大根おろしを加えて、ごま油をひと垂らししたらものすごくおいしかった。朝からこんなおいしいもの食べていいの?贅沢だなー。

外道選手の「To Be The外道」を読んだ。
外道選手といえば、オカダの横で「ルェェヴェルが違うんだよ!」「金の雨が降るぞー!!」って言ってる人。バンダナを目深にしめて、前が見えてるのか心配な人。オカダのIWGP挑戦試合前哨戦で、長いヒゲをひっぱられてる人。
そのくらいの印象しかなくて、シングルの試合も見たことなかったから、初めて知ることばかりで興味深く読んだ。

なぜプロレスラーを目指したのかに興味があるから、プロレスラーの自伝を読むのは大好き。でもみんなだいたい、「俺はプロレスラーになる」って決めたらそこは迷わないでまっすぐアマレス部に入ったり、体鍛えだしたりするよね。そうじゃないと伝記を出すくらいの人気選手になれないってことかな?生存バイアスかかってる?田口監督や高橋裕二郎選手みたいに、教職免許持ってて内定ももらってたのにそれを蹴ってプロレスラーになった人の話も聞いてみたい。
外道選手も例外じゃなく、プロレスラーになるって決めてからプロレスラーになるまで、いやなってからも全くブレてない。本来やりたいプロレスとは違う、デスマッチやルチャリブレの団体でもいいからどうしてもプロレスラーでいたい、と願う気持ちの源は一体なんだろう?
しかし、キャリアが長いだけあっていろんな団体のリングにあがってるんだなー。実力があってどこの団体でも偉い人に褒められて好かれるから、読んでいてストレスを感じなかったし、団体をうつるたびにワクワクした。

団体の所属意識が薄いからか、新日の暗黒時代の話も冷静に俯瞰で分析していて面白かった。
棚橋、中邑、飯伏、真壁、矢野といろんな選手の自伝を読んだけど、ここまで手放しで棚橋を賞賛してるのってこの自伝が初めてかも。長年リングにあがって、いろんな団体で戦ってきた外道選手のコメントには含蓄があるなー。
石井評、真壁評もグッときた。
中邑選手はアントニオ猪木に目をかけられて、色々優遇、抜擢されてる存在だから、誰の自伝でも一目置いてるけれど嫉妬もあるし、抜擢されてるがゆえの苦労へのいたわりがある。でもこんなはっきり、「正直かわいそうだと思っていた」って書かれてるのはなくて。外道の兄貴は一段上からものを見られてるんだなぁと思った。さすがベテランだ。ほかの選手、というかケニーについてどう思ってるかも知りたかったよ!どうなのよ!

今年のG1優勝決定戦からずっと、「やっぱり生え抜きじゃないと新日本プロレスの主役にはなれないのかな」ってモヤモヤしてたんだけど、これを読んで、「新日本プロレスの主役の座だけが到達点じゃないんだ」とわかった。
「Good girls go to heaven, bad girls go everywhere」みたい。いい子は天国へ行ける、悪い子はどこへでも行ける。生田斗真くんも、舞台にあがってお芝居をする魅力的な大人をたくさん見ていたから、デビューだけにこだわることは無くなったって言ってたな。世界は広い。

しかし誰の自伝読んでも天山選手の人柄は褒められてるね。さすが、ラーメン屋で「レンゲ取ってくれ」と言われて多摩川の川べりに走った男。(レンゲの花を摘んで帰ってきたそうです)

To Be The 外道

To Be The 外道 "レヴェルが違う!"生き残り術