41日め

2015年2月17日に生まれた長男の生後41日めからの記録

やっぱ今ならミッドサマー?

最近読んだ石川信義先生の「心病める人たち」という本が面白かった。石川信義先生は日本で初めて鍵のかからない、ディスコのある精神病棟を作った人。で、RHYMESTER宇多丸さんのお父さん。

この本はその開放病棟を作るまでと、作ってからの話、日本の精神医療の問題点が書いてあった。真摯ながらざっくばらんに語りかけてくるような文章でぐんぐん読み進められた。こんな人に育てられた宇多丸さんてどんな人なんだろう。

 

Creepy NutsのDJ松永さんもR指定さんもRHYMESTERからの多大なる影響とリスペクトを何かにつけて語るので、RHYMESTERに興味があった。

 

中でもRHYMESTER宇多丸さんといえば、嵐のa day in our lifeを高く評価してくれる映画評論家の人ってイメージ。そしてジェーンスーさんの大学のサークルの先輩。わたしの愛する中島裕翔くんの初主演映画「ピンクとグレー」をラジオ番組内の映画評論コーナーでとりあげてくれて、聞いたら内容があのシーンはこの監督が昔撮った映画のここのオマージュで、とか、歩道橋からライターは投げちゃダメですよねとか、わたしの平面的な映画の見方とは全然違う紐解き方をしてくれてすごく面白かった。

 

で、宇多丸さんの「ザ・シネマハスラー」を読んだ。ラジオ番組内で、サイコロを振って出た目の映画を宇多丸さんが観に行って評論をするコーナーが書籍化されたもの。

面白かった〜。映画ってこういう風に見るんだーと思った。話の進め方や展開、その演出方法がなぜどうして優れているのか、またこの映画はどこがどうダメなのかを快刀乱麻のさばき方で説明してくれて、観た映画の評論も観てない映画の評論も面白く読めた。あんまり演技の話はしなくて、それより小物の使い方がどうだとか、コマ割りが細かすぎて意味がないとか、演出の話が多かったかなあ。なんか映画が見たくなった。

 

 

TAMAFLE BOOK 『ザ・シネマハスラー』

TAMAFLE BOOK 『ザ・シネマハスラー』

  • 作者:宇多丸
  • 発売日: 2010/02/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

心病める人たち―開かれた精神医療へ (岩波新書)

心病める人たち―開かれた精神医療へ (岩波新書)

  • 作者:石川 信義
  • 発売日: 1990/05/21
  • メディア: 新書